【Illustrator】リピート機能とワープで作る「インパクト抜群な注視線」の作り方

今回はIllustrator(イラストレーター)を使って、パッと目を惹く「注視線(集中線)」を活用したインパクトのある背景を作成していきたいと思います。

まずはじめに、この記事のコンセプトをお伝えしておきます。 この記事は「デザインを学習したいけど、そもそも何から始めればいいかわからない……」という漠然とした悩みを持つ人向けに書かれたものではありません。そうではなく、「『〇〇を使って〇〇を作る機能』って、具体的にどうやってやるの?」という、実践的でピンポイントな疑問を解決するために作成しています。

Illustratorには無数のツールがありますが、すべてを丸暗記する必要はありません。と「作りたい表現」があって、そのために「どの機能を使うか」を知る。これが一番の近道です。と、AIが言っていました。今回は、私が実際に手を動かして学習し、習得した順序に沿って、説明します。

注視線(集中線)デザインがもたらす効果とは?

具体的な手順に入る前に、なぜ「注視線」を作るのかについて少しだけ触れておきます。

注視線(放射状に広がる線)は、漫画の強調シーンなどでおなじみですが、Webデザインやバナー制作、YouTubeのサムネイルなどでも非常に多用されるテクニックです。なぜなら、「人間の視線を強制的に中央へ誘導する効果」が極めて高いからです。

新商品の発表、期間限定のセール情報、あるいは今回のように「特定の商品(オブジェクト)」を主役として際立たせたいとき、この注視線背景があるだけで、デザインの「見せたいもの」が120%の力で視覚に飛び込んでくるようになります。

それでは、さっそくIllustratorを開いて、具体的な制作ステップに入りましょう!

制作ステップ:注視線背景の作り方

以前は、回転ツールを使って「コピーしては繰り返し(Ctrl+D / Cmd+D)」という面倒な手順を踏んでいましたが、最近のIllustratorにはもっと直感的で便利な機能が搭載されています。今回はその最新機能を使った、一番簡単で効率的な方法をご紹介します。

① 三角形を任意の位置に配置する

まずは、注視線の「1本分のパーツ」となる図形を作ります。今回は鋭い印象を持たせるために「三角形」を使用します。

  1. ツールバーから「多角形ツール」を選択します。(長方形ツールなどを長押しすると出てきます)
  2. アートボード(キャンバス)上の適当な場所で一度クリックします。
  3. ダイアログボックスが表示されるので、「辺の数」を「3」にしてOKを押します。これで正三角形ができます。
  4. バウンディングボックス(図形の周りの枠)の上下のハンドルをつまんで、縦に長〜い二等辺三角形になるように引き伸ばします。これが光の筋になります。
  5. 色は、背景に合わせてお好みで設定してください。今回はインパクト重視で、明るいイエローやオレンジなどがおすすめです(線幅は「なし」にして、塗りだけを設定すると綺麗に仕上がります)。

この段階では、アートボードのどこに配置されていても構いません。「任意の位置」で大丈夫です。

② オブジェクトタブから「リピートのラジアル」を選択

ここからがIllustratorの魔法の機能です。先ほど作った1つの三角形を、一瞬で放射状に展開させます。

  1. 作成した長い三角形を「選択ツール(黒い矢印)」でクリックして選択状態にします。
  2. 画面上部のメニューバーから、「オブジェクト」タブをクリックします。
  3. ドロップダウンメニューの中から「リピート」を探し、さらにその中の「ラジアル」を選択します。

するとどうでしょう!たった1クリックで、先ほどの三角形が円を描くようにぐるりと放射状に複製されたはずです。これが「リピート(ラジアル)」機能の力です。

③ 先端の近さを調節する(集中線の密度を変える)

ラジアルリピートを適用すると、図形の周りに特殊なコントロール用の丸いハンドル(UI)が表示されます。この段階では、三角形の先端が中心でぶつかり合って、少し窮屈な状態になっているかもしれません。

  1. リピートオブジェクトを選択した状態にすると、円の「内側」に小さな丸いポイント(ハンドル)が表示されます。
  2. この内側のポイントをマウスで掴み、外側に向かってドラッグしてみてください。
  3. 逆方向にも試してみて好みの密度に変更してみてください。

④ インスタンス(図形)を好みの数に増やす

今の状態だと、線の数が少なくて「スカスカ」かもしれません。注視線としてのインパクトを出すために、線の密度を上げていきます。

  1. リピートオブジェクトを選択した状態のまま、今度は円の「右側」にある丸いハンドル(インスタンスコントロール)に注目してください。
  2. この右側のハンドルを上方向(時計回り)にドラッグすると、三角形の数(インスタンス)がどんどん増えていきます。逆に下方向にドラッグすると減ります。
  3. ここで「好みの数」に増やすわけですが、ポイントは「密度」です。ポップで可愛い印象にしたい場合は隙間を広めに(数を少なく)、力強くスピード感のある印象にしたい場合は隙間を狭く(数を多く)すると効果的です。今回はインパクト重視なので、少し多めに設定してみましょう。

⑤ 好みのエフェクトをかける(今回は「効果→ワープ→旋回」を50%で!)

さて、ここまでは「まっすぐな注視線」を作りました。これだけでも十分使えるのですが、今回はさらに一歩踏み込んで、デザインに「動き」と「オリジナリティ」を足していきます。

ここが、僕が自分なりに工夫して付け加えたこだわりのポイントです。好みのエフェクトをかけてみましょう。

  1. 作成したラジアルリピートのオブジェクト全体を選択します。
  2. メニューバーの「効果」タブをクリックします。
  3. 「ワープ」を選択し、その中から「旋回」をクリックします。
  4. ワープオプションのダイアログボックスが開くので、「カーブ」の数値を「50%」に設定してOKを押します。

どうでしょうか!ただの直線だった注視線が、中心に向かってグニャリと渦を巻くような、ダイナミックな「旋回エフェクト」に変化したはずです。

⑥ 背景の完成!

これでインパクト抜群の注視線背景は完成です! ただの三角形が、リピート機能とワープ効果の掛け合わせで、螺旋を描いているようになりました。

実践:オブジェクトを配置してみる

せっかく素晴らしい背景ができたので、真ん中にオブジェクトがあったらいいですよね。

例えば……「グリーンスムージー」とか、どうですかね?グリーンスムージーの画像をポンと置いてみます。

こんな感じ。

どうでしょうか・・・?スムージーって入ってないのにスムージーっぽくないですか?

そして何より、ワープをかけたダイナミックな注視線も相まって、「新商品かな?」って思わせるような、有無を言わさぬ目を惹く力がありますね。(目立たせたい部分が目立っていないのは色です。全体的に緑が多すぎて目線に困るからぱっとしません)ポスターや店頭のPOPにこのデザインがあったら、思わず立ち止まって「おっ、まじか」と見てしまうはずです。背景の渦巻くような動きが、スムージーのフレッシュさや「ただものではない感」をさらに引き立ててくれています。

AIとの協働:今回の学習を振り返って

AIに基礎となる「骨組み」の作り方を教えてもらい、そこに自分の感性で「肉付け(エフェクトや配色の工夫)」をしていく。 AIが非常に優秀な「アシスタント」になってくれたおかげで、無駄な操作に迷うことなく、デザインの楽しい部分(アレンジ)に時間を割くことができました。今後もIllustratorの学習の心強い「オトモ」として、AIをガンガン活用していくつもりです。

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それでは、また次回のデザイン学習記事でお会いしましょう!

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